龍澤寺

上田市中野:山崎浩成住職
〔連載第47回〕

 上田市中野の閑かな田園の中に建つ龍澤寺は、今年七月十一日、山崎浩成住職が普山式を行い、住職となった。同住職は別所の龍光院の副住職。
 同寺は承応三年(一六五四)、龍光院の第三世・鉄舟祖牛和尚が隠居寺として開山。
その後は修行寺となった。ここで修行を積み、龍光院や前松寺などの住職として赴いた僧もいた。
 寺の北側の公民館敷地内には薬師堂がある。
現在は地元の自治会が管理しているが、毎年五月二日の八十八夜祭には同住職が赴お経をあげている。このお堂内には十二神将が揃っている。尊像の地蔵菩薩、薬師如来、十一面千手観音は、龍光院に安置されている。
 入口の山門は龍光院から移築したもので江戸時代後期の建築だという。
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