〔連載第46回〕
上田市山田、塩田地区の山里にある満願寺は、昨年三月まで十五年間、無住であったが、同年四月、岡谷市より堀川宥玄住職が入居した。普山は同年十一月。
十五年という長い年月、荒れた状態となっていた寺は、壇信徒たちが徐々に復興させている。
本堂には、護摩壇を置き、庭の手入れもして、寺の活動も少しずつ始めている。
満願寺は、同塩田地区前山の前山寺の末寺として、今から約五百年前に創建されたといわれている。
詳しいことは不明だが、万人すべての願いを満たす寺として建てられた御本尊は、薬師如来で、その脇には十二神将が整然と並んでいる。この本尊の前に護摩壇が置かれ、毎月、八の日には、住職が護摩をたいて、読経を行っている。八日は、薬師縁日、二十八日はお不動さま縁日。
また、本堂の右側には、石造りの十王像もそろって座している。
堀川住職は「薬師会で、般若心経の勉強会や座禅、写経も希望者を募って行いたい。また、護摩をたく時も、参拝に来てもらえたら」と寺の復興に意欲を燃やす。
なお、同寺では、交通安全、厄除祈願、水子供養等、随時受け付けている。
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