法住寺
丸子町虚空蔵:金子 正行 住職
〔連載第92回〕
丸子町虚空蔵の「法住寺」は貞観年間、慈覚大師が創建されたと伝えられる。
その後、文安年間、兵火により焼失。文明18年(1486)に再建された。
重要文化財「虚空蔵堂」
「虚空蔵堂」は法住寺本堂の横にあるお堂で、室町時代後期に建立されたと伝わる。入母屋造で正面三間、側面四間という奥行きが長い長方形となっているのは、本尊の安置されている内陣に参詣者の参拝する外陣がつけられているためで、内陣と外陣の間は格子戸で仕切られている。
厨 子
堂内の厨子もお堂と同時代に造られたと推定され、重要文化財に指定されている。
※毎年一月13日には厨子の戸が開き、護摩を焚いてお祭りするための大勢の参詣者で賑わう。また、「丑寅の虚空蔵さん」と言われ、「一生の守り神」としても祟められている。
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