来福寺 長門町古町立岩:射手信雄住職 |
〔連載第64回〕 長門町古町の依田川を渡った所にある来福寺。武石村の信広寺の末寺である同寺は信広寺7世・秀悦の法弟・虎室京吟禅師が開山したと伝えられる。境内には六地蔵が並び、温かに迎え入れてくれる。 この後、寛永16年(1639)に入山した信広寺16世の偉庵独雄禅師は寺子屋を開き、立岩滝ノ沢地区の師弟に読み書きを教えていた。同氏は寺院に常住し、殿堂を整備した中興の英僧。正徳2年、現、立岩公民館にあった。昭和初期まで信広寺の出世寺であった。つまりこの寺で修行を積んで信広寺へ行った。 また、明治7年〜同17年まで古町学校立岩支校として使用していたこともあった。昭和59年壇信従により壇信従会館が建立した。ここでは座禅や写経が行われるほかご詠歌の布教活動もしている。 |
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