林法院

上田市保野:板橋 乗弘 住職
〔2009年2月18日掲載〕

 「塩田霊場十九番札所」ともなっている「林法院」は上田市保野の保野公民館前に建っている。寺の庭には手入れが良く行き届いた木々の間に遊具があり、子供らの遊ぶ姿がある温かみを感じる寺だ。
 同寺は同市神畑の超誓寺の通誉林貞住職が阿弥陀堂を作ったのが発祥という。
 法然上人を宗祖に承安五年(1175年)に開宗された。天保7年(1836年)に本堂が消失したが、昭和13年には現在の本堂を新築、同63年に落慶法要が営まれた。
 同寺は北向きに建てられているが、上田城主が北向き観音に参拝する途中、この「林法院」で休憩をとったという。


子育て地蔵(菩薩)尊

 総門のそばに地蔵堂が建っている。地蔵尊は半跏坐の姿で左手に宝珠、右手に錫杖(つえ)を持っている。子どもの願い事をすると救ってくれる。「延命地蔵尊」とも呼ばれている。

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