法輪寺 上田市八木沢:若林恭英住職(安楽寺副住職) |
〔連載第59回〕 上田市八木沢の「法輪寺」は、のどかな田園地帯の中、境内からは眼前に独鈷山の山並が広がるという素晴らしい環境に恵まれた場所にある。 本堂は大きな民家といった建物で、現在は無住のため寺全体を金網で覆われている。住職は同寺別所温泉の安楽寺副住職の若林恭英氏が勤めている。 創建は寛永六年(一六二九)に安楽寺三世の奪叟享興が開基と伝えられている。無住となった昭和二十八年の翌年には中塩田西保育園が開設された。現在は境内に遊具があり、この中には弘法大師像と薬師如来像が並んでいる。またそのそばには、のんびりとしたお顔の六地蔵が座っている。このほか浅間山大噴火(天明三年・一七八三年)の死者を供養する六字名号碑、秩父坂東の札所巡拝結願碑もある。 |
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