真光寺

上田市五加:宮下景光住職
〔連載第57回〕

 上田市五加の真光寺は別所線中塩田駅の南側に位置する。
同寺の創建など詳しいことは明和五年(一七六八)の火災により資料が焼失したため不明だが、火災から三十六年後に再建されている。

 また、明治六年には伽藍(がらん)が盈進学校(中塩田小学校の前身)として利用されたことがある。
総門前には梵字(ぼんじ)碑と左右に八体の石仏が並ぶ。このうち手前の六体は地蔵で、あとの二体は大日如来、如意論観音。
 本堂の西側には弘法大師堂があり、薬師如来、地蔵菩薩、大日如来、十一面観音を祀っている。本堂には本尊の聖観音のほか如意論観音、薬師如来、大日如来そして不動明王と多くの仏像を祀っている。不動明王はほぼ等身大で前身が真っ黒。火焔を背に怒りの形相をしている。

backnext