向源寺 上田市常磐城二:池田都住職代務者 |
〔連載第40回〕 上田市常磐城二の向源寺は矢出沢川のほとりにある。開創は上田原に1520年、浄空が開基となり創建した。現在地に移ったのは寛永三年(1626)。もともと同寺の支坊だった所に寺が再建された。 住職十二代目(1756ころ)、寺の形となった。平成五年には庫裡を建て替えた。 永録九年(1566)武田信玄は、この寺の境内に「陣を取ること」を禁じた朱印状を出しており、この朱印状は市指定文化財となっている。 また、第十四世の換沼氏の時、俳人・小林一茶が訪れ、数年間をこの寺で過ごしている。 換沼氏は本願時の学問の長である寮司(りょうす)であり和歌をやっていたことから一茶とは対等のおつきあいをし、親交が深かったといわれる。 壁掛けや俳諧交友録などのほか珍しい和歌のかえし「日数へし君のなさけそ旅衣立ワかるゝぞかなしかりける」と詠んだ短冊など貴重な数々が遣っている 池田住職代務者は「ご縁があってこのような大役を担うことは有り難いことと思っています。大きな責任を感じていますが、何とか頑張ってやっていきたい」と話していた。 |
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