東福寺

上田市上塩尻:増田正義住職
〔連載第33回〕

 上田市上塩尻の東福寺(増田正義住職)は塩尻小学校の脇を北へ入り、坂道を登った山の中腹にある。新緑の山を背景に端正な本堂は建っている。
 一五七〇年、今から約四百三十年前に現在地から更に二十分ほど登った虚空蔵堂が寺の発祥であるといわれ、行基上人が開基したという。
 昭和五十三年に火災に遭い、以後本堂を再建、本堂前には六地蔵も作られた。身の丈五十センチの石像は壇信徒の菩提と子供たちの無事を見守っている。
 増田住職は「寺に人が集まってほしい」と話し、「法燈」という手作りの頼りを発行し、壇信徒との交流を図っている。
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