安楽寺

上田市別所温泉:若林 恭英 住職
〔2005年9月28日掲載〕

 上田市別所温泉の「安楽寺」(若林恭英住職)は、鎌倉時代中期すでに相当の規模をもっていた禅寺であり、信州学海の中心道場であった。鎌倉北条氏の外護によって栄え、多くの学僧を育てていた。
 北条氏滅亡(1333)後は、寺運も傾いて正確な記録も残っていないが、国宝「八角三重塔」や重要文化財「安楽寺二世幼牛恵仁和尚像」「同寺開山樵谷惟仙和尚像」など数多くの鎌倉時代の文化遺産があり、信州最古の禅寺のおもかげを残している。

「アジアの子どもたちに教育を」若林住職、活動続ける
 若林住職は「アジアの子どもたちに教育を」と活動しているシャンティ国際ボランティア会で長年にわたって奉仕を続けている。
 同会はタイ、ラオス、カンボジア、ミャンマー難民キャンプ(タイ)、アフガニスタンに図書館事業として「常設図書館」を設置したり「移動図書館」を行っている。また、学校建設事業として、子どもが安心できるようトイレ、井戸付きの校舎を住民参加で建設、奨学金や学生寮の支援も行っている。
 そして「子どもたちに絵本を」と現地の民話を出版し、届ける運動のほか地域の人が協力してタイ、ラオス、カンボジアの手工芸品を販売するなど子どもたちの教育を支えている。

住職のことば

「継続は力なり」
一つのことを一生かけてでもやり遂げることが大切です。
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